キャリアアップのために介護職員初任者研修を取る人も少なくないでしょう。これは、身体介護をするための資格です。施設の中での身体介護は有資格者の指導のもとであれば無資格でもできますが、単独での介護となる訪問介護などは、必ず資格が必要となります。介護職員初任者研修は、誰でも研修に参加することができて、一定の養成講座を修了して試験に合格すれば資格取得ができます。できる介護の業務範囲が広がりますので、まず取りたい資格の種類として適しています。
もう一つキャリアアップする際に取りたい資格が、介護福祉士実務者研修です。前述の介護職員初任者研修よりワンランク上の資格で、介護についてのスキルに加えて経管栄養やたん吸引などの医療的なケアについてのスキルも身に着けることができます。誰でも受講できますが、450時間の受講が必要となり時間がかかります。しかし、その分、介護の現場でできる仕事内容が増えますし、資格手当も付くこともあるのでメリットは大きいです。
介護関連の中で最もメジャーな資格とも言えるのが、介護福祉士です。これは介護資格ではただ一つの国家資格で、専門的な介護スキルを持っていると証明できる高度なものです。上記の介護福祉士実務者研修を修了していて、3年以上の実務経験があれば受験することができます。たくさんの種類がある中でも、キャリアアップを図るのに優れた資格となっていて、転職にもかなり有利に働きます。実務だけではなく、指導や管理などの業務もできるようになるので、将来を見据えてぜひとも取得しておきたい資格と言えるでしょう。